ホテル業界の収益性を図る~RevPar

ホテル業界を調べていると必ず出てくる数値がある。それがRevPar(レブパー)である。

RevPARとは「Revenue per available room」の略語で、「販売可能な客室1室あたりの収益」を意味し、ホテル業界などの財務パフォーマンスを計る指標として使われる。

客室価格やその稼働率から換算するもので、経営状態を判断するための重要な基準の1つと考えられている。

RevPARの計算方法は?

RevPARには2通りの換算方法がある。

①一定期間内の収益を、同じ期間の販売可能客室数で割る。

②1日当たりの平均客室単価(ADR)と、稼働率(OCC)を掛け合わせて算出する。

ここでAホテルの四半期のRevPARを計算してみよう。

例えば、
客室数:10室
平均客室単価:1万円
平均稼働率:60%
四半期の営業日数:120日

をAホテルの基本情報とすると、この期間の総売り上げは、
(10室 × 1万円 × 60%)× 120日 = 7,200,000円
一日当たりの収益と営業日数を掛け合わせて720万円となる。

この結果を踏まえ、収益を販売可能客室数で割る1つ目の計算方法でRevPAR算出すると、
7,200,000円 ÷ 1,200室(←10室 × 120日より) = 6,000円
となる。

また、平均客室単価と稼働率を掛け合わる2つ目の計算方法では、
1万円 × 60% = 6,000円
という数字になり、いずれの方法でも、AホテルのRevPARは6,000円という結果になった。

RevParについて調べると、だいたい上記のように書いてある。

計算が必要な概念において、数式で表した方が分かりやすい場合と言葉で表した方が分かりやすい場合とがある。

RevParは明らかに後者だ。

平均客室単価とは「実際に宿泊された客室数あたりの売上高」であり、RevParとは、「実際には宿泊されていない客室も含めた全客室数あたりの売上高」である。こう聞けば、なにもわざわざ数式にしなくても理解できる。数式と言っても、ただの算数レベルの話なのだから。

そして、RevParがホテル業界で重要視される、というのも自然と理解できるだろう。どれだけ効率的に資産を生かして収益を上げているかを図る指標だから、重要視されているのである。

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