- 1 企業体質:
- 2 お金をどうやって集めているか・投資しているか
- 3 安定して経営できるか知るために
- 4 企業の安全性を見る
- 5 商品・サービスについて
- 6 キャッシュフローの解説
- 7 キャッシュフロー分析の指標
企業体質:
総資本回転率
総資本回転率 = 売上高 ÷ 総資本
会社が効率よく利益を生み出しているか知るための指標です。会社の規模と売上がドラくらいかを比べることで、会社が効率よく利益を出しているかわかります。
大手の中小の製造業で1~2回転が標準です
総資本経営利益率
総資本経営利益率 = 経営利益 ÷ 総資本 × 100(%)
総資本回転率と似ていますが、売上高ではなく経営利益を割るため、本業以外での収益も含まれます。
売上高総利益率
売上高総利益率 = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100(%)
利益率に関する指標。別名は粗利益率。粗利益率を同業他社と比較、時系列で比較するのが一般的です。ただ、当サロンでは業界を選ぶための指標にもなっています。
売上高経営利益率
売上高経営利益率 = 経営利益 ÷ 売上高 × 100(%)
利益率に関する指標。経営利益を割っているため、売上高総利益よりも数値がより場合は、本業以外でうまくいっているだけだと判断できます。
売上高営業利益率
売上高営業利益 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)
本業の儲けを評価する指標。当サロンではメインとなる指標の一つ。
売上高原価率
売上高原価率 = 売上原価 ÷ 売上高 × 100(%)
原価が売上高のどれくらい占めているか表す指標。低いほど原価が低く利益が高くなる。
売上高人件費率
売上高人件費 = 人件費 ÷ 売上高 × 100(%)
人件費が売上高のどれくらい占めているか示す指標。低い保持人件費が低く利益が高くなる。
労働生産性
労働生産性 = 付加価値 ÷ 従業員数
付加価値 = 経営利益 + 人件費 + 金融費用 + 賃借料 + 減価償却費+租税公課
従業員一人がどれくらい商品に付加価値をつけることができているか。従業員どれくらいお金を生み出せるかの指標です。
労働分配率
労働分配率 = 人件費 ÷ 付加価値 × 100(%)
人件費が付加価値のどれくらい占めているかを示す指標。低いほど人件費が低く、経営者としては嬉しい。従業員としては上げて欲しい。
従業員一人あたり売上高
従業員一人あたり売上高 = 売上高 ÷ 従業員数
会社の生産性を見る指標の一つ。従業員が一人あたりいくら売上を上げているかを示すもの(バックヤードに勤めている人も含む)。数字が高ければ、給料も高くなる。
従業員一人あたり売上総利益
従業員一人あたり売上総利益 = 売上総利益 ÷ 従業員数
会社の生産をみる指標の一つ。従業員が一人あたりいくら利益を出しているかを示すもの(バックヤードに勤めている人も含む)。数字が高ければ、給料も高くなる。【従業員一人あたり売上高】よりも、こちらのほうが会社の生産性の実体を表している。当サロンでは業界を選ぶための指標にもなっています。
売上高伸び率
売上高伸び率 = (当年度売上高 - 前年度売上高) ÷ 前年度売上高 × 100(%)
会社の経営がどうなっているか知るために年間の推移を表すための指標。売上高がどれだけ変化しているかを表す。
経営利益伸び率
売上高伸び率 = (当年度経営利益 - 前年度経営利益) ÷ 前年度売上高 × 100(%)
会社の経営がどうなっているか知るために年間の推移を表すための指標。経営利益がどれだけ変化しているかを表す。
お金をどうやって集めているか・投資しているか
ROE(自己資本利益率)
ROE = 純利益 ÷ 自己資本 × 100%
ROI(投資利益率)
ROI = 経営利益 ÷ 投下資本 × 100%
安定して経営できるか知るために
限界利益
限界利益 = 売上高 - 変動費
売上高から変動費を除いたもの。通称、粗利益です。
経営安全率
経営安全率 = 1 - 損益分岐点比率
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率
損益分岐点比率 = 損益分岐点高 ÷ 売上高
赤字になるまでどれくらいの余裕があるか示す指標。値が高いほど安全性が高い。
売上債権回転率
売上債権回転率 = 売上高 ÷ 売上債権(=受取手当 + 売掛金 + 受取手形割引高)
会社の効率性の指標。代金回収の速度を判断する指標。回転率がいいと資金繰りが容易になっています。
棚卸資産回転率(商品回転率)
棚卸資産回転率(商品回転率)= 売上高 ÷ 棚卸資産
棚卸資産を売上代金としてどれくらいの速度で回収できるかの指標。あまり意味がないby woo.
自己資本回転率・総資本回転率
自己資本回転率 = 売上高 ÷ 自己資本
総資本回転率 = 売上高 ÷ 総資本
自己資本(=会社が自由でに使用できる資金)がどれだけ売上高に貢献しているかの指標。自己回転率は5回転以上で適正、2回転以下で危険と言われ、急成長している場合回転率が低い場合があると、投資家などは考えます。
総資本回転率は資本の活用を見る指標。自己資本+他人資本の合計である総資本で割っているため、総資本の急激な増加を年次比較するとわかる。一般企業では1回転以上で適正、0.7回低下で危険。流通業では2回転以上で適正と言われています。
企業の安全性を見る
流動比率
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100(%)
短期の支払い能力を測る指標。一年以内に回収される資産(=流動資産)と一年以内の返済義務を負う負債(流動負債)からなりたっている。200%以上が理想。日本企業では130~150%が標準
売上債権回転率・売上債権回転期間
売上債権回転率 = 売上高 ÷ (受取手形 + 売掛金)
不良債権(=取引先の支払いの遅れや倒産による支払ができなくなること)のリスクを知ることができる指標。一般企業では、6回転/年以上が適正。3回転/年以下だと危険と言われています。
売上債権回転期間 = (受取手形 + 売掛金) ÷ (売上高 ÷ 12)
売上債権の回収に要する時間に注目して不良債権のリスクを知ることができる指標。2ヶ月以内であれば適正。4ヶ月以上の場合は要注意。
固定資産回転率
固定資産回転率 = 売上高 ÷ 固定資産
過剰な設備投資をしているかチェックする指標。一般企業では年2.5回転以上。流通業では5回転以上が正常と言われています。
固定比率・固定長期適合率
固定比率 = 固定資産 ÷ 自己資本 × 100(%)
固定長期適合率 = 固定資産 ÷ (自己資本 + 固定負債) × 100(%)
新規事業や生産増加のために過剰な投資をする場合、適正な投資家判断するのにチェックする指標。100%以下なら安全圏。120%以内なら適正範囲。100%を超える場合は固定長期適合率が100%以内(多くて120%)に収まるのが適正。100%を超えていると流動資産で負債で固定資産の補填をしているからです。
経営収支比率
経営収支比率 = 経営収入 ÷ 経営支出 × 100(%)
経営収入比率 = (営業利益 + 営業外収入) ÷ (営業支出 + 営業外支出) × 100(%)
企業の資金繰りの実態を表す指標。100%以下では銀行借り入れをしなければいけなくなっています。
手元流動性比率(月)
手元t流動性比率(月) = (現金・貯金 + 有価証券) ÷ (年間売上高 ÷ 12)
会社の一か月単位での支払い能力を表す指標。換金性の高い現金・貯金と有価証券を確認できます。
商品・サービスについて
労働生産性・付加価値
労働生産性 = 付加価値 ÷ 従業員数
付加価値 = 売上高 - 外部購入費(原材料、外注費、仕入原価)
付加価値 = 経営利益 + 人件費 + 金融費用 + 賃借料 + 減価償却費 + 租税公課
生産性の指標。従業員一人当たりどれだけ生産性があるかを表している。
売上高伸び率・経常利益伸び率
売上高伸び率 =(当年度売上高 - 前年度売上高) ÷ 前年度売上高
経常利益伸び率 =(当年度経常利益 - 前年度経常利益) ÷ 前年度売上高
企業が安定成長しているかの指標。売上高が前年度比でどれくらい変わっているか表す。売上高と経常利益を見比べると経営状況がわかる。
当期純利益伸び率
当期純利益伸び率 =(当期純利益 - 前期純利益) ÷ 前期純利益 × 100(%)
企業が成長しているかの指標。純利益が前期比でどれくらい変わっているか表す。土地の売却など特別損益によって変動する。
総資本投資効率
総資本投資効率 =(当期総資本 - 前期総資本) ÷ 前期総資本 × 100(%)
資本が有効に活用されているかの指標。
キャッシュフローの解説
営業キャシュフロー
製品、商品などの売買による、本業の活動によるキャッシュフロー
投資キャッシュフロー
固定資産、有価証券などによる、企業の成長を目指した投資のキャッシュフロー
財務キャッシュフロー
資金の調達先と返済、株主への配当金などがわかるキャッシュフロー
キャッシュフロー分析の指標
キャッシュフローマージン率
キャッシュフローマージン率 = 営業キャッシュフロー ÷ 売上高 × 100(%)
収益性を見る指標。本業の営業活動によって、効率よく資金化できているか表す。
利益構成比率
利益構成比率 = 当期利益 ÷(当期利益 + 減価償却費) × 100(%)
収益性をみる指標。営業キャッシュフローにおける利益と減価償却費がわかる。50%を超える場合、利益は変動要因に左右され成長性の大きい経営であり、50%以下の場合は減価償却費の比率が大きく、安定的にキャッシュフローを稼げる経営体質だとわかる。
営業CF対投資CF比率
営業CF対投資CF比率 = 営業キャッシュフロー ÷ 投資キャッシュフロー × 100(%)
資金調達と投資活動の関係を見る指標。営業活動で得た営業キャッシュフローをどの程度投資に回しているかを示す。この比率が100%以上だと財務上安全な投資をおこなっている。
事業CF売上高比率
事業CF売上高比率 =(営業キャッシュフロー + 投資キャッシュフロー) ÷ 売上高 × 100(%)
資金調達でどれだけ借り入れが起きているか見る指標。売上にたいしてどれだけ資金調達を必要としているかわかる。
営業CF対流動負債比率
営業CF対流動負債比率 = 営業キャッシュフロー ÷ 流動負債 × 100(%)
返済能力を示す指標。比率が高いほど当座資産で流動負債の返済能力が高い。
営業CF対長期負債比率
営業CF対長期負債比率 = 営業キャッシュフロー ÷ 長期負債 × 100(%)
返済能力を示す指標。比率が高いほど当座資産で長期負債の返済能力が高い。
インタレスト・カバレッジ・レシオ
インタレスト・カバレッジ・レシオ =(営業キャッシュフロー + 受取利息および配当金) ÷ 支払利息・割引料
インタレスト・カバレッジ・レシオ =(営業利益+受取利息+受取配当金)÷(支払利息+割引料)
利払い能力を示す指標。倍率が高いほど利息支払いに余裕がある。
負債・キャッシュフロー比率
負債・キャッシュフロー比率 =(当期純利益 + 減価償却費) ÷ 有利子負債の期中平均
利払い能力を示す指標。倍率が高いほど有利子負債の支払いに余裕がある。